7/12 CPIでわかるアメリカのインフレとドル円の動き

7/12 CPIでわかるアメリカのインフレとドル円の動き

こんにちは。今回は、7/12に発表されるアメリカの消費者物価指数(CPI)について、わかりやすく解説していきたいと思います。

CPIとは?

CPIとは、アメリカで消費者が買うものの値段がどれくらい変わったかを調べて数字にしたものです。例えば、食べ物や服や家賃やガソリンなどの値段が上がったり下がったりすると、CPIも上がったり下がったりします。CPIが上がるということは、物価が上がっているということで、インフレと呼ばれます。インフレが高いと、お金の価値が下がってしまうので、困りますよね。

インフレの対策は?

そこで、アメリカの中央銀行であるFRBは、インフレを抑えるために金利を上げたり下げたりすることができます。金利を上げると、お金を借りるのに利息が高くなるので、消費者や企業はお金を使うのを控えます。すると、物価の上昇も抑えられます。逆に、金利を下げると、お金を借りるのに利息が安くなるので、消費者や企業はお金を使うのを増やします。すると、物価の上昇も促されます。

FRBはインフレを2%くらいに保つことを目標にしています。しかし、最近のアメリカでは、新型コロナウイルスの影響で物流や生産に混乱が起きており、物価が急激に上昇しています。実際に、去年12月のCPIは前年同月比で7.0%も上昇しました。これは39年ぶりの高さです。このままだとインフレが定着してしまう恐れがあります。

ドル円相場への影響

そこで、市場ではFRBが3月にも金利を上げるという予想が強まっています。金利を上げるということは、アメリカのお金が高くなるということです。アメリカのお金が高くなると、日本のお金よりも魅力的に見えますよね。そうすると、日本からアメリカにお金が流れていきます。すると、ドル(アメリカのお金)は円(日本のお金)よりも高くなります。これをドル高・円安と言います。

逆に、FRBが金利を上げないという予想が強まれば、アメリカのお金は安くなります。アメリカのお金が安くなると、日本のお金よりも魅力的ではなくなりますよね。そうすると、アメリカから日本にお金が流れてきます。すると、ドル(アメリカのお金)は円(日本のお金)よりも安くなります。これをドル安・円高と言います。



7/12の予測は

では、7/12に発表されるCPIはどうなるでしょうか?

市場では前年同月比で7.5%上昇すると予想されています。前月比では0.6%上昇すると予想されています。コア指数も前年同月比で6.0%上昇すると予想されています。前月比では0.6%上昇すると予想されています。

これらの予想が当たれば、CPIは前回よりもさらに高い値を示すことになります。これはインフレが高止まりしていることを示すので、FRBが金利を上げる可能性が高まります。すると、ドル高・円安の圧力が強まるでしょう。

逆に、これらの予想が外れて、CPIが低い値を示すことになれば、インフレが鈍化していることを示すので、FRBが金利を上げる可能性が低まります。すると、ドル安・円高の圧力が強まるでしょう。

以上が、7/12に発表されるアメリカの消費者物価指数(CPI)についての解説でした。CPIはドル円相場に大きな影響を与える指標なので、発表時には注意してくださいね。

それでは、また次回お会いしましょう。

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