ドル円短期観測
先週は、年明けの薄い時期の雇用統計もあり、大きく値幅が動きましたね。それではチャートを見てみましょう。これは1時間足のチャートです。
直近の高値の145.97で、第5波が完成したのではないか?というシナリオの可能性を想定しています。
そうすると、全体の上昇に対するフィボナッチリトレースメント(以下FR)の38.2の付近である143.80までの下落でA波が完成と考えることができます。
そこから、B波の上昇がA波のFR50.0の戻しとなっていることを想定します。
ここまでが、短期目線で見た時のエリオット波動カウントとしています。このシナリオが否定されるのは、このままA波の終点である143.80を下に抜けずに、直近高値である145.96を上に抜けた場合です。この可能性は、十分にあり得るところです。
そうなったら、シナリオがどう変わるのか?というと、145.96が5波ではなく、3波だったということになりますので、その時はシナリオを再調整することになります。
来週の戦略は?
現状のシナリオで想定した場合の来週のエントリーポイントについて解説します。
まずは、全体の上昇に対するFR61.8となる142.43付近が反転の可能性の高いポイントになります。
また、その一方で、A波、B波でフィボナッチエクステンション(以下FEとする)を引いてみると、1.00となる位置が142.73となります。
つまり、142.73から142.43という狭い範囲で、反転の可能性がかなり高いことが想定されます。
より正確にターゲットを絞り込むには、ここから下げてくるC波の内部構成を見ていく必要がありますので、引き続き丁寧な観察が必要なところです。