ドル円トレード解説 リスクをゼロにする立ち回り

それでは、今回のドル円での150.70でのショート戦略について解説いたします。

トレードシナリオ

161.95からスタートした下落トレンドが139.58でA波を完成させて、そこからB波の上昇があることを想定して、C波の初動に乗るというのが大きな戦略でしたね。

当時の記事はこちらです。

ドル円エリオットカウント2024.10.05

そこから、ターゲットとして、150.50から150.80の間に絞り込みをかけていきました。

当時の記事はこちらですね。

ドル円エリオットカウント2024.10.14

エントリーポイントについては、A波のリトレイス50.0%の位置が150.76であり、B波の副次構成波のエクスパンション127.2%が150.45の位置にあり、多少の誤差はあるものの重なる位置をターゲットとしました。

このような感じですね。

エントリーの設定

このシナリオを想定して、どうやってエントリーポイントを絞り込んでいくのか?について解説します。

今回については、重なるといっても150.45から150.76という幅があります。ただ、個人的にはエクスパンションの127.2%よりも、リトレイスの50.0%の方が効きやすいと考えていますので、こちらをベースに考えていきます。

いくらフィボナッチが反応しやすいといってもぴったりその数値になることは無く、当然ながら誤差があり、それをどこまで厳格に使用するのか?許容するのか?については、個人のスタイルによります。

私は、1%から3%の誤差を許容することにしています。今回の下落幅は、161.95から139.57まで下落し、22.38円の値幅があります。その1%は22pipsであり、3%は66pipsとなります。

よって、150.76の1%の誤差を許容するということは、150.54から150.98までの間で下落を開始するということになります。この中で今回私は、150.70をターゲットとして設定しました。

損切りラインの設定

損切りラインについては、今回は1%の誤差を許容することしましたので、150.98としました。

これは、つまり150.98までが、誤差の範囲でフィボナッチリトレイスメント50.0%と私は見たわけで、それを超えて上に行った場合は、「この50.0で反転」という戦略そのものが間違いであると判断し、損切りするということです。

利確ターゲットの想定

利益確定は、損切りラインと違って、今後の状況によって変動していきますが、最大の想定としては、どこになるのか?これは、C波の下落を取りに行っているので、当然C波の終点となりますので、128.33です。想定値幅としては約22円ですね。

「そんなまさか」と思う方もいる値幅に聞こえるかもしれませんが、実際に先日161円から下落したのも同じ値幅です。図解するとこちらです。

一旦ここまでを指値(IFO)で注文を出しておきます。

エントリー後の立ち回り

それでは、ここからが今回の本題となるエントリー後の立ち回りですね。

まず基本的なスタンスとして、「ハイリスクハイリターン型」と「ローリスクローリターン型」があります。前者の資産推移曲線は、上下の波が激しく、後者の資産推移曲線は上下の波が小さいものとなります。これは好みですが、私は後者のスタンスであり、極力リスクを最小化する方向で立ち回っています。

まず、最初の利益確定は、リスクをゼロにするためのものです。

「一旦の下落」は、最低でもどこまでいくのか?を想定します。直近の上昇のフィボナッチリトレイスメント38.2で計算をします。

149.74から150.88までの上昇が直近のものとなるので、これの38.2%は149.44となります。

誤差を考えて149.45としました。ここが最初のターゲットです。ではここで、どれだけの枚数を利確すればいいのか?

これには、損切りラインとエントリーの距離が重要になります。

149.88で一旦の反転をしているので、損切りラインをここで、149.98から149.90まで引き下げます。それでも、149.70でエントリーしているので、マイナス 20pipsのリスクを許容しなければなりません。

そこで、このマイナス20pipsのリスクをゼロにするように動きます。

そうすると、全体の44%をこの149.45で利確することになります。

44×25pips=1100の利益を確保しておくことが可能となります。

そうすると、もしも残りの55%がそのまま149.90で損切りになったとしても

55×-20pips=-1100となるため、リスクをゼロにすることができます。

この辺りは最初面倒に感じるかもしれませんが、慣れればただの習慣となります。

しかしながら、今回は149.45にわずかに届かず上昇をしてしまいそのまま149.90で100%を損切りする結果となりました。これについては、特に反省点はありません。統計上そういうこともあります。

このように、一部利確ができずに突っ切られると、マイナスが出てしまうのは仕方ないですね。ただ、このように立ち回るとリスクを軽減できますので、参考にしてもらえればと思います。

それでは、今週も皆様に相場の女神の祝福がありますように。

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