雇用統計の結果
11月の米雇用統計、労働市場の堅調さと不安定さが交錯
2024年12月6日に発表された11月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数は市場予想を上回る増加を見せた一方で、失業率の上昇という意外な結果も示されています。また、平均時給は安定した伸びを記録しましたが、これがインフレ圧力にどう影響するのか注目されています。
非農業部門雇用者数
22.7万人増(予想: 21.5万人増)
雇用者数の増加は、労働市場がストライキや自然災害の影響から回復したことを反映しています。
今年は月平均で20万人前後の増加を維持。特に10月に一時的な低迷を見せた後、11月は大幅な改善が見られました。
失業率
4.2%(前月: 4.1%)
予想外の上昇。失業率の上昇は労働参加率の変動や一部業種での需要減少が影響している可能性があります。
2024年は4%前後で安定して推移していましたが、直近でやや上昇傾向が見られます。
平均時給
前年同月比4.0%増(前月と同水準)
安定した伸び: 賃金の上昇ペースはインフレターゲットに影響するため、注視されています。
ドル円の動き
雇用統計の発表直後、ドル円は失業率の上昇や利下げ観測の高まりを受けて、ドルが売られる展開となり円が上昇しました。この動きは市場がFRBの政策スタンスの変化を織り込んだ結果といえます。
一方、非農業部門雇用者数が予想を上回ったことで、ドルの下落は限定的でした。これは、労働市場が依然として堅調であるという認識がドルを一定の支えたためと考えられます。
長期カウント1D
現時点でのドル円相場のエリオットカウントを更新します。大きな目線では、161.95から下落トレンドがスタートし、139.58で下落のA波が完成し、現在はB波が156.74で完成したのではないかと見ています。(いろいろなシナリオを検討した中で個人的に可能性の高いと考えているものです。)
162手前でドル円の上昇トレンドが終了し、下降トレンド(大きな下落の修正波動)に入ったものと見ています。
139.58までの下落をA波と見ています。そこから、B波の上昇が始まりフィボナッチ比率61.8%も越えて、78.2%手前の156.74で一旦止まりました。
この位置は、前の上昇の78.2%の少し手前です。
ここまでは、これまでとほぼ変わっていませんね。
前回までの記事はこちらです。
▶ドル円エリオットカウント2024.12.05
▶ドル円エリオットカウント2024.12.03
▶ドル円エリオットカウント2024.12.01
▶ドル円エリオットカウント2024.11.29
中期カウント4H
それでは、ここで少し中期的なところも確認していきましょう。
B波のジグザグが156.74で完成し、そこからC波の下落がスタートしている。これもこれ先々週の想定から特に変更はないですね。そして、C波の構成波動の1波が完成し、現在2波の上昇に入っている可能性は高いようにも見えますし、まだもう一段下落するカウントの可能性もあります。
昨夜の雇用統計でもう少し大きく動くと上下の推測がしやすかったようには感じます。1波完成し、2波がスタートした可能性を7割、まだ1波が完成しておらず、もう一段下げる可能性が3割と見ています。
短期カウント
それでは次に、1時間足で副次構成波を見ていきます。
このチャートは、1波が完成し、2波の上昇がスタートしているとした場合のチャートですね。この下落のインパルスについては、何度もカウントしていますが、ちょっと難しいところですね。もう少し時間が経過すると確定してきますね。
もしも、2波がスタートしているとすると、この2波は当然修正波ということになりますが、そのうちのA波が完成し、B波もダブルジグザグで完成し、C波がスタートしようかとしているように見えます。C波がA波に対して161.28%まで伸びると、比率的にはきれいな感じになりますね。
今後の戦略
今週の戦略としては、大きなC波を取りに行きたいというのは特に変わっていませんので、現在進行している推進波の下落を確認し、C波の副次構成波の2波終点を狙って売っていきたいと考えています。
それでは、今週も皆様に相場の女神の祝福がありますように。
(相場判断は、必ず自己の責任をもって行ってくださいね。)
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