では、前回の続きになりますが、エリオット波動のカウント方法について、具体的に解説していきたいと思います。
では、今回カウントしていく部分を見てみましょう。
この上昇はどんなパターンなのか?
この青い丸で囲まれた部分の上昇を見ていきます。前回の記事のジグザグからの接続として、考えられるのは、次の4つでしたね。
- 衝撃波(インパルス波)
- ダイアゴナル
- X波(ジグザグ)
- まだ、下落波動の途中だった
ただ、青い部分の前の波形を一旦「ジグザグ」として仮定していますので、4については、カウントの想定からは外します。(実際のトレードでは、ちゃんと想定する必要はあります。
1波と2波はわかりやすい
第1波は、わかりやすいですね。その前の急落に対して、一気に戻すような強い動きとなっています。全体の値幅の50%位になっています。
そうなると、そこからの下落の修正が2波になるはずですね。ABCのジグザグになっているように見えますね。
では、3波はどこになるのか?可能性としては、この①②③のいずれかだと思いますが、個人的には①が3波の頂点ではないかと見ています。
5波までをカウントする
どこを3波にしてもカウントできるかもしれませんが、これが一番きれいなんじゃないかと思います。
経験則による話をすると、「だいたい4波は、ごちゃごちゃする」というのがあります。波形が汚くてわかりにくくて、トレードもやりにくいと思ってます。実際、4波に入ったなーと思ったら、休憩していることがほとんどです。
エリオットパターンオブジェクト
この上のチャートでは、トレーディングビューのエリオットパターンのオブジェクトを使用しています。これが結構便利です。波形の文字や線を同時に描けるツールです。あくまでオブジェクトでインディケーターではないので、自動で線を引いてくれるものではありません。ただ、相場の状況が変わって、カウントしなおすことが当たり前のエリオット使いにとっては、便利なツールだと思います。
MT4でもあるのですが、種類が少ないので、ちょっと実用的ではないかも(個人的な見解です。MT4の方が優れている部分も多くあります)
トレーディングビューでは、左側のオブジェクトメニューから、「パターン」を選ぶと、下の方にエリオット波動のパターンが5種類あります。これだけあると、多分全てのカウントができると思います。
使いかたは、簡単で、始点になるポイントをクリックして、後は順に波形の終点をクリックしていくだけです。