トレンドを見るということ

トレンドを見るということ

現在のトレンド方向はどちらですか?と聞かれてなかなか正解を答えるのは難しいと思います。それは、見ている時間軸によって正解が異なるからですね。日足であれば上、1Hであれば下、5mであれば上のようになっているはずです。よく聞く言葉として「長期のトレンドを確認し、短期でタイミングを調整する」のような話があるかと思います。
この言葉、言うは易く行うは難しですね。「その長期のトレンドは、今後も継続するとは限りません。」トレンドが確認できているということは、そのトレンドの大半は終わっているのです。トレードは、決して最後の買い手になってはいけません。上昇期待のあるうちに、次の買い手に買った以上のレートで押し付けるというのが成功するトレードです。
上がったから買う。下がったから買う。どちらも間違いではありません。
上に抵抗となるラインがあるとします。

①現在レートからその抵抗の手前までの上昇をロングする。

②抵抗手前まで上昇したのをショートする。

③抵抗を上に抜けたのを確認して、追いかけロングをする。

④抵抗を上に抜けて、一旦落ちてくるのを待ってロングする。

これらは、全て間違いではありません。どれでもいいんです。どれも、一長一短があるだけで、どの方法でも勝つ人と負ける人はいます。・勝率・リスクリワード・トレード機会が異なるだけです。しっかりと、エントリーポイント、利確ポイント、損切りポイントをそれぞれの方法に適したものを検証して使えていればそうそう負け続けることはありません。
大切なのは、日足がどうとか4Hがどうとかではありません。順張りが有利とか逆張りが有利とかではありません。自分がどこからどこまでの上昇を想定して買うのか?ということです。
どんな手法にも通じるヒントをひとつ紹介します。
『トレンドが出ている時に出ている方向にトレードする』ということです。この「トレンドが出ている」というのがポイントです。簡単な見分け方としては、相場は上昇と下落を繰り返しながら、より大きな上昇と下落を繰り返しています。大きな方向に沿って動いている時は、きれいなトレンドが出ます。同じ色の足が続くことになります。

大きな方向に逆らって動いている時は、きれいなトレンドは出ません。上下にヒゲが出やすくなり、上昇と下落の足も交互に出たりします。

このきれいなトレンドが出ている時にトレードをしてみてください。自分のトレード検証ができている方は、このトレンドが出ている時と出ていない時の成績を比較してみてください。
これは、ミクロ的には、推進に対する戻しの割合が浅いのか深いのか?という違いになるのですが戻しが深い(トレンドが出ていない)という事は、ストップを置く位置も深くしなければならず、また深く置いたつもりでも狩られてすぐに戻るというリスクもあります。戻しが浅い(トレンドがキレイ)という事は、ダウ理論の理想形のように高値更新安値切り上げを繰り返していくので、ストップを置く位置も浅くすることが可能で、ストップの上方移動によって利益を確定しながらのポジション保有も可能になります。
各自の手法の中で、この「トレンドが出ている」かどうかを考慮することで、成績の向上ができるのではないかと考えます。
トレンドがキレイに出ていない時は、トレードしないという選択もありだと思います^_^

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