フラットの種類として、拡大型フラットとランニングフラットがあります。拡大型フラットは言葉のとおりA波からC波に進むにつれて拡大していくフラットになります。ランニングフラットは、ランニングという言葉の通り、進む方向に強い勢いがあるフラットとなっています。ひとつひとつ見ていくことにしましょう。
拡大型フラットのルール
①B波の戻しがA波の値幅の105%以上となる
②C波がA波の終点を超えて終わる
この二つがルールとなっています。②については、ランニングフラットとの違いのためのルールと思われます。
この拡大型フラットは、非常に見つけにくいですね。何故かと言うと、このフラットの始点、つまり前の推進波の5波の終点で、一旦上昇が終わったと判断したにも関わらず、修正波動のB波でそれを上に抜いていくという状況になるわけです。
チャートとしては、高値更新が続いている状況なので、このB波の終点を5波構成の推進波の終点と見てしまうことが多いかと思います。じゃあ、この拡大型フラットがわかるのはいつか?というと、C波が完成して次の上昇波動が大きく上に抜いていった時ではないかと思います。
実践的にこれを使ってトレードをする機会は少ないと思います。それは、発生中に「今は、拡大型フラットの形成中だ」とわかることはほとんどないからです。波形のカウントで波形がうまくつながらない時にこの拡大型フラットを使うと、うまくカウントできる場合がありますね。
ランニングフラットのルール
①B波の戻しがA波の値幅以上となる
②C波がA波の終点を超えずに終わる
これも拡大型フラットと同様に事前の把握はほとんど不可能で、事後的に説明的に使う場面が大半ではないかと思います。
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