メキシコペソは今こそ買い時?(2024.6)

メキシコペソは今こそ買い時?(2024.6)

メキシコペソが割安に

直近で9.5円まで上昇していたメキシコペソですが、6月に入り大きく下落し、一時は8.2円まで下げました。フィボナッチリトレースメントの23.6%で反転しています。今日は、ここを買い時と見るのかについて解説をしていきたいと思います。

6月下落の原因は?

メキシコペソの下落には、国内の政治的な不安が大きく影響しています。2024年6月に実施されたメキシコの総選挙で、左派の国民再生運動(MORENA)党の候補者クラウディア・シェインバウムが大統領に選出されたことは、大きな注目を集めました。彼女の当選により、MORENA党が連邦議会で2/3の過半数を獲得する可能性が懸念されています。これが実現すれば、憲法改正が容易に行われるようになり、ビジネス環境に対する不確実性が増大することが今回の下落の大きな要因と言われています。

2024年6月現在、メキシコの中央銀行であるバンシコ(Banco de México)は政策金利を11.25%に据え置いています。選挙後の不安定な政治状況や経済的な見通しの変化が、金利引き下げの議論を促しています。特に、経済成長の鈍化やインフレ率の動向が中央銀行の決定に影響を与えています。これにより、バンシコは慎重に政策を見直す姿勢を示しています。

メキシコの経済状況は?

経済成長率は概ね2.5%から2.8%の間で推移しています。2023年後半から2024年初頭にかけては若干の変動がありますが、全体的に安定しています。
インフレ率は2023年初頭の4.5%から徐々に低下し、2024年に向けて2.8%まで下がっています。これはインフレが抑制されていることを示しています。

なぜ買い時なのか?

それでもなぜ買い時と考えるのか?について、私はこのように考えています。

1.高金利政策:中央銀行による金利引き下げの可能性があるところですが、そもそも現時点で10%以上の金利を付けているところです。潜在的なキャリートレード通貨としてのポテンシャルは、持ち続けると想定される。

2.政治不安の解消:どこの国においても政治的な不安が発生した時に、その通貨が一時的に下落することがありますが、多くの場合において政治が安定するにつれて、価格が戻ることが多い。

3.経済成長への期待:メキシコ経済は、北米自由貿易協定(USMCA)の恩恵を受けており、製造業の回復が期待されています。また、インフラ投資や観光業の再開も経済成長を後押しする要因となっています。

メキシコペソは、高金利を活かしたスワップ運用に適した通貨です。6月の選挙による一時的な下落は、逆に買い時を提供しています。高金利環境、経済成長の見通し、政治的安定、そしてテクニカル分析に基づく底値圏の判断から、今がエントリーポイントであると言えるでしょう。長期的な視点でスワップ運用を検討してみてください。

注意点

■長期保有を前提に: メキシコペソのスワップ運用は、長期保有で利益を狙う戦略が基本です。短期的な為替変動に左右されず、安定したスワップポイントを確保することを目的にしてください。


■リスク管理: 高金利通貨は、政治的・経済的なリスクも高いことを理解し、適切なリスク管理を行うことが重要です。例えば、ロットサイズを調整したり、損切りラインを設定したりすることで、リスクを抑えることを心掛けてください。

どこの証券口座がいいのか?



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現在のレートが、8.5円となっているので、10,000通貨を購入するための証拠金は、わずか85,000となります。多少の変動がありますが、一か月で8,500円のスワップが付くことになります。1年間で約10万円となります。リスクを管理しながら、長期的に保有することで、安定的なスワップを受け取れるようにしていきましょう。

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