FXと通貨ペアの仕組み

FXってどういうこと?

FXとは、「Foreign Exchange」の略語で、日本語では「外国為替証拠金取引」と呼ばれる金融派生商品です。この市場では、日本円や米ドル、ユーロなど異なる通貨を交換し、その価格(レート)の変動を利用して利益を得ることが基本となります​​。

たとえば、あなたがアメリカへ旅行する際に、空港で日本円を米ドルに両替することを想像してください。この両替する行為自体が、実は外国為替取引です。このように通貨の交換を行うことをFXと言います。

では、FXで稼ぐというのはどういう仕組みなのか説明します。通貨の価値というのは、常に変動しているため、この変動を利用して売買を行う利益を出すことになります。例えば、ある通貨が安いときに購入し、価値が上昇したときに売却することで利益を得ることができます。また、FX取引には、銀行の預金金利のようなスワップポイント(スワップ金利)を受け取れるケースもあり、これは長期保有する投資家にとって魅力的な要素です​​。

通貨の価値の変動を利用して稼ぐ??というのがちょっとわからないです。

通貨の変動っていうと少しわかりにくいかもしれませんね。リンゴを例に考えてみましょう。

リンゴがFXと何か関係あるんですか?

リンゴが90円で売っていた時に買って、次の日に100円で売ることを考えてみてください。そうすると10円の利益がでますよね。

つまり、リンゴの価格が上がると予測できたら、安く購入して、価格が上がったら売るということですね?

その通りです。これを通貨で行うのがFXです。例えば、ドルが安い時に買って、後でドルが高くなったら売る。これで差額分の利益が生まれるということです。

でも、買ったのに安くなってしまったら、困ります。

FX取引における通貨ペア

FX取引では、「通貨ペア」を使って取引を行います。これは、一つの通貨を別の通貨で買うことを意味します。例えば、「EUR/USD」という通貨ペアを見てみましょう。これは、ユーロ(EUR)をアメリカドル(USD)で買う取引を表しています。取引では、これらの通貨ペアの価格が変動することを利用して利益を狙います。つまり、EUR/USDの価格が上がると予想される場合、ユーロを買い、その価格が上昇したら売って利益を得ることになります。

通貨ペアでは、常に「基本通貨」と「カウンター通貨」が存在します。通貨ペアの表記において、最初に来る通貨が基本通貨、そして2番目がカウンター通貨です。例として、ドル円(USD/JPY)であれば、USDが基本通貨、JPYがカウンター通貨になります。価格は、基本通貨1単位を買うのに必要なカウンター通貨の量で表示されます。例えば、USD/JPYが110.00であれば、1米ドルを110円で買うことができるということです。

通貨ペアの種類

  • 主要通貨ペア: これには、世界の主要経済国の通貨が含まれます。例えば、EUR/USD(ユーロと米ドル)、GBP/USD(英ポンドと米ドル)などがあります。これらは流動性が高く、価格変動が比較的安定しています。
  • クロス通貨ペア: 米ドルを含まないペアで、EUR/JPY(ユーロと日本円)やGBP/JPY(英ポンドと日本円)などがこれに該当します。これらは主要通貨ペアよりも市場が小さいですが、多くの取引機会があります。
  • エキゾチック通貨ペア: 主要な経済国の通貨と発展途上国の通貨の組み合わせです。例えば、USD/SGD(米ドルとシンガポールドル)やEUR/TRY(ユーロとトルコリラ)などがあります。これらは流動性が低いため、価格変動が大きく、高いリスクと高いリターンの可能性があります。

FX取引では、各通貨ペアの特性を理解し、それに適した戦略を採用することが重要です。初心者は、まずは流動性が高く、比較的安定している主要通貨ペアから始めることをお勧めします。これらの通貨に関連する経済ニュースやデータは容易に入手でき、市場動向を理解するのに役立ちます。市場の動向や取引の基本を理解した後、徐々にクロス通貨ペアやエキゾチック通貨ペアへと進むと良いでしょう。成功への道は一歩ずつ進むことから始まります。



FXに興味を持ったみなさん、一緒にこれから頑張っていきましょう。
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みなさんの無事のお帰りをお待ちしております。

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