こんにちは、Kayenです。ドル円相場については、アメリカ大統領選前から少しエリオット波動的な波形が上にも下にもいきそうな波形になっていますね。そもそもエリオット波動理論は、未来を予知できるものではありません。投資家の心理行動を統計的にモデル化したものと言えます。
丁度、今の状況が上にも下にも行く可能性があり、そんな時にエリオット波動を使ってどのようなトレードをするのかについての実践的な解説をいたします。
上か?下か?
元々は、161.95で大きな上昇波動が終了し、そこからの大きな修正波動が来ることを想定していました。そして、A波が139.58まで下落し、B波の上昇中と想定していたタイミングで、今回の大統領選を迎えることとなりました。
トランプ大統領再選により、ドル高基調となり、本当に下落するのか?について、微妙な状況になってきています。
この状況の中で、エリオット波動を使うとどんなことができるのか?
「上か下かを予測できるようになる」
わけではありません。
「上か下かわからなくても利益を出しリスクを減らす方法がわかる」ことです。
どこで、エントリーすればいいのか?そして、どこで利益確定すればいいのか?どこで損切りするのか?がわかるようになります。
これがわかると何が良いのか?トレードのパフォーマンスが上がるのはもちろんですが、意外にみなさんから評判がいいのは、トレードが不安じゃなくなることのようです。リアルタイムにネットの情報に踊らされて神経をすり減らすようなトレードをしなくても良いことです。
それでは、実際にどういうことなのかを解説していきましょう。
上昇の想定
上昇の場合のシナリオは、このように見ています。139から154までの上昇を5波構成の推進波(インパルス)と見て、これを第1波と仮定します。
そこから、ジグザグの修正波動による第2波が形成される可能性が高いと思われます。その後、第2波の底から反転し、大きな第3波を形成すると見るわけです。
下落の想定
下落の場合のシナリオは、139から154までの上昇が修正波動のB波であり、そこから下落のC波が5波構成の推進波となって進むというシナリオです。
元々はこのシナリオの可能性が高いと見ていましたが、139から154までの上昇波形が少し修正波に見えにくいというところがあります。
両方を重ねる
重ねてみるとこのようになります。
青の上昇シナリオの想定では、第2波(ジグザグ)のB波終点でショートし、C波の値幅を取りに行く戦略です。
これは同時に、赤の下落シナリオの想定では、5波構成の推進波の第2波の終点でショートし、第3波の値幅を取りに行く戦略です。
つまり、上下どちらに行くとしても一旦この動きを取る可能性が高いという統計上の位置を狙いにいくという戦略です。
その次の買いについても解説します。
青の上昇のシナリオの想定では、第2波の終点(ジグザグの終点)を狙い、上昇の第3波の値幅を取りに行く戦略です。
赤の下落シナリオの想定では、5波構成の推進波の第4波の値幅を取りに行く戦略です。
まとめ
エリオット波動では、常に複数の未来のシナリオを想定することになります。リアルタイムの波形を見ながらその複数のシナリオの調整をすることになります。そして、その中でいろいろな未来の線が重なった時に、チャンスが現われます。
具体的な、ターゲットポイントの絞り込みについて、詳しく学びたい方は、こちらもご覧ください。
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