ポジションコントロールEURUSD

では、週末のトレード戦略の状況について解説します。先週の戦略はこちらです。

フェイズ0 指値注文

メインとなるターゲットは、フィボナッチリトレースメント50%の1.15805とフィボナッチエクスパンション100%の1.15781のゾーンです。エントリーとしては、1.15780に設定しました。

損切りラインは、その直下に置くべきですが、誤差をどこまで取るのか?が重要になりますが、直下にリトレースメントの61.8%の1.1570がありますので、これを拾える程度ということで、1.15680に置いておきます。

目標のターゲットとしては、1.1624を超えるあたりを狙いますが、徐々に利確していくので、平均すると1.16100あたりになる可能性が高いイメージです。そうすると、利益が32pips、損失が10pipsのリスクリワードのトレードになります。

元々の狙いが5波であることと、4波の終点を狙いにいくことになるので、ロットは控えめにしています。

フェイズ1 注文約定

エントリーができたら、最初にやることは、損切りラインの引き上げです。

ただ、ここでプロスペクト理論に負けて不安を根拠に引き上げてはいけません。自分なりのルールをつくっておきましょう。

私の場合は、78.6%を超えた場合は、戻ってこないものとする。というルールです。

もちろん実際には、78.6%を超えても戻ってくる場合はあります。人によってはそのラインが61.8%である人もいるでしょう。これに正解はありませんが、毎回ブレないというところが重要です。

つまり、78.6%を超えて戻ってきたとしても、「そのケースは自分の手法では取れないトレードだった」と考えれる覚悟です。「すっぱい葡萄」であってはいけません。自分のトレードを検証して、どこにするのが成績が良いのかをしっかりと検証した結果でなければいけません。

実際に最初の上昇が1.15963まで伸びましたので、1.15719からのフィボナッチリトレースメントを引くと、78.6%が1.15771になりますので、この少し下の1.1575にストップを引き上げておきます。

また、リスクを減らすために一部を利確していきます。これもチキン利食いにならないようにしっかりと根拠を持ちましょう。どのようにそれを考えるかというと、逆の立場で考えてみることです。

つい、ポジションを持ってしまうと自分に都合の悪いものを見たくない気持ちになりますが、実際に上昇がどこで抵抗に合うのか?を考えます。

1.1687から1.15718の下落に対するフィボナッチリトレースメントを引きます。上のチャートの左の部分ですね。

そうすると、最初のハードルは、38.2%の1.15897です。もしかすると、ここに当たって一気に反転急落というストーリーがあり得ます。そこで、この少し手前で一部を利確しておきます。

今回は、1割を1.1589で利確の注文を入れておきます。

リスク軽減のための一部利確、損切りラインの引き上げを行いましょう。

合理的に考えると、将来的には、この一部利確は合理性が低いのでやめるべきなんでしょうが、自分の習慣として、身につけてしまって合理性よりも、今はこのルーティーンを大切にしています。

フェイズ2 最初の戻し

ここからが慣れないとプロスペクト理論の罠にかかりチキン利食いをしてしまう時期ですね。

一旦は、想定通りに価格が伸びていったのに、どんどんとその含み益が減っていき初心者の不安をあおり相場から降りさせようとする相場の神のブラフです。

ここで踏みとどまるには、しっかりとした根拠と経験が必要になります。

ただ、エリオット波動理論を学んでいる方は、この根拠の部分は持っているはずです。なぜなら、インパルス波の第1波に対して、第2波の戻しは、デフォルトでも61.8%はあります。

つまり、最初の第1波からエントリーするという事は、最初からこの第2波の61.8%の戻しを許容しておかなければなりません。

ここで不安にならずに何をするのかというと、利益目標の調整です。

実際にこの調整ができるのは、第2波の底値が見えてからですね。今回で言うと、1.15768のや安値を付けてある程度上昇したタイミングになります。

このタイミングで、第1波の始点、第1波の終点(第2波の始点)、第2波の終点の3点で、フィボナッチエクスパンションを引きます。

利確のターゲットは、100%となる1.16014と161.8%となる1.16165の二つです。

何故、100%で一部利確するのかというと、この上昇が推進波の5波構成になるとは限らずに、ABCのジグザグで終わる可能性があります。そうすると、デフォルトではA波の値幅=C波の値幅となるので、100%のところ、実際にはその手前で利確をしておきたいので、今回は、1.1598に指値を入れておきます。

また、161.8%で一部利確するのは、この上昇が5波構成の推進波だったとした場合、この上昇が第3波となりますので、やはりそのデフォルトの161.8%で一旦利確をしておきたいところです。

そして、常に高値が更新したのを確認したらフィボナッチリトレースメントを引いて、78.6%のところまで損切りラインを引き上げるようにしていきます。

今の高値だと、1.15798なので、少し下の1.1578ですね。建値になりました。

フェイズ3 高値更新

フェイズ2の戻しの時期を超えて最初の高値を更新した時期です。ここまで来ると、余程マイナスにはなりません。後は、実った果実をどこで収穫するのが一番良いのか?というのを考える時期になります。

フェイズ2で不安に駆られポジションを手放してしまうとここには来れません。

短期の目線ではフェイズ2で一部を利確予定しました。これはほぼ変わりません。残りの2割をどうするのか?を考えます。

ここでもう一つ大きな波形のターゲットを狙っていきます。

これまど同様にフィボナッチエクスパンションを引いて、100%の1.16717と161.8%の1.17335をターゲットにしておきます。もちろんそのゴールは、これから先にあるいくつもの未来の分岐点で相場が全てうまくいった場合にたどり着けるゴールです。

ただ、大きな利益を取るためには、この時点からそこを見据えて持っておかなければたどり着けません。

以上が、エントリー後のポジションコントロールの解説になります。

ご不明な点がありましたら、気軽にコメントください。リライトして解説いたします。

実践編カテゴリの最新記事