兼業ならエリオット波動

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イチロー選手のバットがあれば?

ネット上では、「勝てる手法」について、いろいろな情報が氾濫していますね。使用するテクニカル分析についても、移動平均線を使ったり、ボリンジャーバンドを使ったり、オシレーターを使ったりと様々です。では、この中で、本当に勝てる方法は、何なのか?どこかに聖杯があるんじゃないか?と思っているあなたに、是非この続きを読んでいただきたいと思います。

この答えは、「イチロー選手のバット理論」で説明します。イチロー選手は、誰もが知っている偉大なバッターですね。そして、もちろん特注のバットで打席に立ち安打を量産していたわけですが、もしも彼が市販のバットを試合で使ったら、打てないのでしょうか?多分、成績は下がりますが、打てなくはないはずです。

逆に、私たちがイチロー選手のバットで、大リーグの打席に立ったとしたら、打てるのか?これは、打てるはずがないですよね?さすがに、「いや、イチロー選手のバットなら打てるはずだ」と勘違いする人は少ないでしょう。

これを相場の正解に置き換えると、なぜか「誰かの成功した勝てる手法を使えば、自分も勝てるはずだ」と思い込んでしまう人が少なくないんですよね。

つまり、「勝てる手法」を探して、ネットの情報や怪しい商材に手をだしても、勝てるようにはなりません。その行為は、打てないのをバットのせいにして、どこかに打てるバットがあるんじゃないかと探していることと同じなのです。

「打てない理由がバット」ではないように、また「勝てない理由も手法」ではありません。

逆に言えば、ある程度勝てるようになれば、手法を多少変えても勝てます。では、どうやって自分の手法を決めればいいのか?

答えは、「ライフスタイル」です。

チャートに張り付いていた時代

自分は、もともと普通に仕事をしながら15年前にFXを始めました。多分、読んでいただいているみなさんの大半もそうではないかと思います。最初は、ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせた手法でやっていた記憶があります。

「ボリンジャーバンドがこうなって、そのときにRSIの位置がここに来たら、エントリーする。」みたいな手法を必死で過去のチャートを見て、考えました。

そして、仕事から帰って、8時くらいから12時くらいまでチャートを見るために、PCの前に張り付いていました。ところが、自分で考えたチャンスがなかなか来ない。よく見ると、そのチャンスが、仕事をしている時や寝ている時にあったりして、イライラとストレスが溜まります。

そうなると、判断もおかしくなってきます。「本当は、入るべきではないけども、今日はこれ以上のチャンスが来ることはないから、エントリーしてしまおう」という判断をしてしまうことが多かったです。

そうなると、次の日に書かれる反省ノートには、「入るべき時ではないのに、エントリーしてしまった」という反省文を毎日のように繰り返すわけです。

ライフスタイルに合わせる

これを毎日のように繰り返すと、さすがに理解します。「自分には、PCの前でチャートを見続けてチャンスが来るまで待つのは向いていない」と。

そこで、考えたのは、指値でトレードをする。このどちらかであれば、チャートをずっと監視していなくても大丈夫なんじゃないかと。

そして、ボリンジャーとRSIを使った今までの手法で、指値を入れようとするのですが、当たり前ですが、指値のレートが決めれないわけで、どのレートでボリンジャーの2σになるのかなんてわかるはずがありません。

「水平線でトレードできる手法を探さないと」と指値でのトレードはできないと考え、いろいろな手法を検討した結果、非常に指値トレードと相性が良かったのが、エリオット波動理論とフィボナッチ比率の組み合わせです。

だから、私はエリオット波動理論至上主義ではありません。大前提として、昼間に仕事をしている自分のライフスタイルに合わせるためには、指値トレードしかない。そして、指値トレードをするには、エリオット波動とフィボナッチが最適であると考えているだけです。

指値トレーダーの一日

そして、この手法を身につけて安定してきてから、どのようにトレードをするようになったのか?

22時から、チャートの分析を始めます。といっても、毎日観察しているので、想定していた動きになっているのか?どうかを見て、シナリオを修正して、必要であれば指値を入れたり、動かしたりをします。

もちろん、使うのは、IFO注文です。

自分は、ドル円のみでやっていたので、長くかかって悩んでも30分あれば、この作業は終わります。

今までは、「チャンスがいつ来るかわからない。チャートから目を離すわけにはいかない」と思っていましたが、その強迫観念が一気になくなりました。

そうすると、時間に余裕ができるので、多くの本を読むことができる時間がつくれたり、自分の過去のトレードを見直して、最適化を図れたりといいこと尽くめでした。

何のためにFXを始めたのか?

FXをやるというのは、お金を稼ぐための「手段」であるはずです。兼業トレーダーであれば、トレードにかけられる時間は多くはありません。その掛けられる時間を全てチャートの監視に費やしていては、上達しようがないです。指値トレードを勉強して、効率的に時間を使えることが理想的だと思います。

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