第1波を見つける方法

第1波を見つける方法

こんばんは。今日は、非常におもしろいご質問をいただきましたので、解説していきたいと思います。

第1波かどうかを判断するいい方法ありませんか?

第1波かどうかが判断できるのは、その波形がかなり完成しないと、わからないというのが、正解になりますね。

じゃあ、第1波を見つけてトレードするのは不可能なんですか?

第1波でエントリーする方法も無くはないですね。ただ、個人的には、そのポイントを必死で探す必要ないと思います。

第1波を見つけるには?

では、第1波の見つけ方について説明します。

この黒い右肩上がりのインパルス波を見てください。この矢印の終点まで行けば、この最初の波動が第1波だというのは、わかりますね。では、リアルタイムで、どの時点で、この波形が第1波になると判断できるのかを見ていきましょう。

第3波が完成すれば、判断できるのか?ちょっとまだそこではわかりませんね。第3波だと思ったところから、青い破線の矢印のように急落する可能性もあります。もしもここで急落してしまえば、これはそもそも推進波ではなく、ジグザグの修正波だったということになります。ジグザグのC波は5波構成ですし、A波の値幅に対して161.8%を超えてくることもありますので、この二つをリアルタイムでどちらなのか?を確信が持てる状況は少ないのではないかと思います。

その前の波形が修正波で終わっていれば、次に来るのは推進波では?という疑問を持たれる方がいるかもしれません。左側の青い破線の部分ですね。では、ジグザグの修正波が完成したら、次に来るのは本当に推進波しかないのでしょうか?これは、ダブルジグザグ等の複合修正波の可能性があります。

こうして、可能性を考えていくと、最後の5波が3波の頂点を上に抜いていく時点で、ようやく第1波が確定するのではないかと思います。

(厳密には、それが拡大型フラットであったり、ランニングフラットであったりする可能性もありますが)

第1波でエントリーする方法は?

では、第1波でエントリーする方法がないのか?というと、有るにはあります。当たり前の話ですが、第1波のスタートを捕まえるというのは、その前に出現している波形の終点を見極める必要があります。では、推進波第1波の前に出現する波形には、どのようなものがあるかというと

主なものは、この4種類になります。

①ジグザグからの推進波

このパターンは、エリオット波動としては、非常に代表的でイメージがしやすいものではないでしょうか。ジグザグのC波は、5波構成になります。その値幅はA波と同じになることが多いとされていますが、時として、A波以上の長さになることもありますね。

②フラットからの推進波

このパターンもジグザグに近いですね。フラットのC波も5波構成となりますが、A波の値幅に対して100%から161.8%になることが多いですね。大抵は落ちるナイフのような急激な値動きになります。

③トライアングルからの推進波

トライアングルのE波は、3波構成となり、他の修正波と異なります。綺麗な収束型のトライアングルであればE点も判断できるかもしれませんが、リアルタイムでは、トライアングルのその他のパターンは、他の修正波動への変化等、変幻自在な動きをするのがトライアングルなので、なかなか見極めは難しいですね。

④推進波からの推進波

これは、意外に思われる方も見えるかもしれませんが、波形の接続としては有りですね。よくよく考えると当たり前なのですが、修正波と推進波が必ず交互に出現するような錯覚があるかもしれませんが、それだと永遠にトレンドは転換できませんよね。上昇相場は、永遠に推進波で上げて、修正波で少し戻して、推進波で高値更新してとなってしまいます。トレンドの転換点では、推進波から推進波につながります。

第1波のスタートを捕まえる?

では、この4つの波形を視野に入れて、トレンド転換を捕まえることが可能なのか?エリオット波動とフィボナッチ比率を使えば、ターゲットの絞り込みをすることは、不可能ではないとは思いますが、そのトレードにどこまでの優位性があるのか?という点では、個人的には「常にチャンス」であるとは思いません。「特定の条件が揃えば、優位性がある」程度のトレードではないかと思います。特定の条件とは、ガートレーパターンの出現とか、その他のターゲットの綺麗なクラスター(重なり)が発生した時ですね。

また、もうひとつおススメできない理由としては、「どこで利確するのか?」が非常に難しいところです。せっかくトレンドの転換点を捕まえたのであれば(実際にそうなるとは限らないのですが)、そのトレンドが終わるまで持ちたいというのが、本音ではないかと思います。終わるまでとはいかなくても、第3波の終了までは持ちたいと思うのではないかと思います。しかし、第1波の高値を超えて第3波が出現する前には、必ず「第2波の下落」があります。この下落は、第1波の61.8%戻すことが多く、78.6%戻すこともざらにあります。つまり、含み益が60%や70%減少する状況を耐えて、第3波に向かうのをジッと待たなければいけません。ただ、その波形が本当に第3波が来るのかどうかはわからない状況です。

狙うべきは、第2波の終点

そうすると、いろいろな意味で効率がいいのは、第2波の終点を狙うことです。優位性が高い理由は、まずターゲットが絞り込みやすい。第1波と思われる波形が完成しているので、それの戻しを狙うことになるので、フィボナッチ比率でのターゲットが絞りやすいですね。

ターゲットが絞りやすいというのは、とてもメリットがあります。それは、「そのレートで反転するかどうかの結果が出やすい」ということです。大切なことなので、しつこく書きますが、メリットは、「結果が出やすい」ことです。「勝ちやすい」ことではありません。結果が出やすいという事は、その判断が間違っていた時に傷が浅く済みます。ターゲットとなるレートから誤差(ノイズ)分だけ離した位置に損切り注文を入れることができます。そうすることで、リスクリワードの高いトレードをすることが可能となります。エントリー後のポジション管理はとても重要ですが。

実践で使うには、「エントリーの遊び幅」、「損切りの遊び幅」、「ターゲットとするフィボナッチ比率」、「利確のタイミング」、「利確の分割」などのパラメーターを、トレードする相場の癖や自分の性格やライフスタイルと調整して、最適なものを見つけることが重要となります。

この手法を使用しても上記のパラメーターによって、トレードの成績は大きく変わることになります。

自分の過去の履歴を見て、経験とセンスを磨くことが成功への道だと思います。

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