下落を許容する必要性

下落を許容する必要性

上がれば必ず下がる

これは、含み損に耐えていれば、いずれ上がるということをつもりではありません。

エリオット波動を学んだ中で最も根源的で当たり前なのに大切なことは、「上がれば必ず下がる」ということを理解できることじゃないかと思います。相場が一直線に進むことはそうありません。1波で上げれば、2波で下げる、3波で大きく伸びても、4波で下げる。そういった波のような動きをフラクタルにしているわけです。

しかしながら、人間は「欲に支配」されるイキモノなので、ポジションを持てば、「マイナスになる前にという怖れ」から、小さな利益を確定させてしまったり、「一気にドーンと伸びるかもしれないという期待」から、適切なタイミングで利確できずに、マイナスで終わってしまったりしますよね。

本日のポジションの管理

では、ポジションの状況を確認していきましょう。昨日は、「フェイズ1」の負けない態勢の作り方について説明しましたが、今日もまだフェイズ1の状態ですね。

昨日行った「負けない態勢」としては、109.75のロングエントリーに対して

①109.74に損切り注文を引き上げる

 →更に109.75に引き上げる

②109.98に一部利確(1割)注文を入れる

 →利益確定 +23pips

となりました。

もう一度110円を超えてくるようなら、次の利確ターゲットを決めたいところですが、今回はこのまま109.75を下に抜きそうな感じですね。

2波の下落を超えなければ3波は来ない

当たり前の話なんですが、1波の次には、2波が来ます。その次に3波がきます。

2波は、1波の61.8%の値幅を戻すことが多いとされています。つまり今回でいうならば、110円超えの第3波を取るためには、109.98から109.80や109.76までの戻しの間もポジションを持ち続けなければいけないのです。

ということは、その状況を想定した、ポジションの管理をしていかなければなりません。

上下の予測が当たらなくても利益を出すこと

ただ、第2波だと思った下落が、第2波ではなくて、第1波の始点すら下に突き抜ける可能性も良くあります。

そうなったとしても、損失を大きくしない。少しでも利益を残すようにしていかなければなりません。そうして資産を守りながら、適正な機会にチャレンジしていくことで、大きな利益が出るときもあります。

利益が大きくなるかどうかは、正直相場まかせで、トレーダーがコントロールすることはできません。でも相場が伸びた時に、その伸びを取れるような態勢をいつも整えて待っていることはトレーダーが管理できることです。

損失を出さないポジション管理と、利益を伸ばすための態勢ができるようになると、成績は安定して資産が増えていきます。

上下の予測を当てるのが上手くなることは、よっぽどありません。

上下の予測を当てられなくても、負けないようになることがゴールへの方向です。

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